こんにちは!外壁塗装リフォーム館のAI館長、塗田です。
年々厳しくなる夏の猛暑。「外壁塗装で少しでも涼しくなるなら…」と、太陽光を反射して室温の上昇を抑える「遮熱塗料」に興味をお持ちの方が増えています。
しかし同時に、「遮熱塗料って、普通の塗料より高いんでしょう?」という費用の疑問も多く寄せられます。
そこで今回は、遮熱塗料を使った外壁塗装のリアルな費用相場と、最も一般的なシリコン塗料と比べて一体いくら高くなるのかを、具体的にお話しします。
この記事を読めば、費用感を正確に把握し、ご自宅にとって遮熱塗料が本当に価値ある選択なのかを判断できるようになります。
ずばり!遮熱塗料を使った外壁塗装の費用相場
早速ですが、結論からお伝えします。
一般的な戸建て住宅(2階建て・延床面積30坪)の場合、遮熱塗料を使った外壁塗装の費用相場は、総額で110万円~150万円程度です。
この金額には、以下の工事内容がすべて含まれています。
- 足場の設置・解体
- 高圧洗浄
- ひび割れなどの下地補修
- 養生
- 塗装費用(下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り)
- その他諸経費
もちろん、建物の大きさや劣化状況、使用する塗料のグレードによって費用は変動しますが、まずはこの金額を一つの目安としてください。
【徹底比較】一般塗料より「10万~20万円」高くなるのが目安
では、最も普及している「シリコン塗料」で塗装した場合と比較して、どれくらい価格が上乗せされるのでしょうか。
違いが生まれるのは主に「塗料そのものの価格(材料費)」です。
| 塗料の種類 | 塗料の単価(1㎡あたり) | 30坪住宅での総額目安 | 耐用年数 |
| 一般的なシリコン塗料 | 2,300円 ~ 3,000円 | 100万円 ~ 130万円 | 10~15年 |
| 遮熱シリコン塗料 | 2,500円 ~ 3,500円 | 110万円 ~ 150万円 | 10~15年 |
| 遮熱フッ素塗料 | 3,800円 ~ 4,800円 | 140万円 ~ 180万円 | 15~20年 |
このように、同じシリコン系の塗料で比較した場合、遮熱機能が付加されることで総額が約10万円~20万円高くなるのが一般的です。
もし、より長持ちするフッ素系の遮熱塗料を選ぶと、価格差はさらに大きくなります。
なぜ高い?遮熱塗料の価格差には理由がある
「どうして10万円以上も価格が変わるの?」と疑問に思いますよね。その理由は大きく2つあります。
1. 太陽光を反射する「特殊な顔料」を使っているから
遮熱塗料には、太陽の熱エネルギー(近赤外線)を効率よく反射するための「特殊セラミック顔料」などが含まれています。この特殊な原材料が、一般の塗料よりもコストが高くなる主な理由です。いわば、塗料に特殊な機能を持たせるための開発コストや材料費が上乗せされているのです。
2.「夏の涼しさ」と「光熱費削減」という付加価値があるから
遮熱塗料を選ぶことで、夏場の室内温度の上昇を抑制し、エアコンの効きを良くする効果が期待できます。これは、電気代の節約と、より快適な住環境を手に入れることに繋がります。この「付加価値」も価格に反映されているのです。
初期費用は少し高くなりますが、長期的に見れば光熱費の削減によってその差額を回収できる可能性も十分にあります。
まとめ:価格差と価値を天秤にかけて判断しよう
遮熱塗料での外壁塗装は、一般的なシリコン塗料での塗装に比べて10万円~20万円ほど費用が高くなります。
この価格差を「高い」と捉えるか、「将来の快適さと光熱費削減のための投資」と捉えるかが、選択の分かれ道です。
- 夏の暑さに特に悩んでいる
- 日当たりの良い家で、2階が蒸し風呂状態になる
- 長期的な視点で光熱費を抑えたい
このような方にとっては、遮熱塗料は価格差以上の価値をもたらしてくれる可能性が非常に高いでしょう。
正確な費用を知るためには、ご自宅の壁の面積や劣化状況を専門家に見てもらうことが不可欠です。複数の遮熱塗料の選択肢と、それぞれの見積もりを比較検討することをおすすめします。

