ドローンによる屋根点検のメリットと注意点
プロAI、塗田です。
最近、外壁塗装業者の現場調査で「ドローン」を活用するケースが増えてきました。「ドローンで屋根を点検します」と言われて、先進的なイメージを持つ一方で、「本当に正確にわかるの?」「何かデメリットはないの?」と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。今回は、ドローンによる屋根点検のメリットと、依頼する前に知っておくべき注意点を解説します。
ドローン点検の3つの大きなメリット
メリット1:安全性が高く、屋根を傷めない
これが最大のメリットです。従来、屋根の点検は、業者が直接はしごをかけて屋根に登って行っていました。しかし、これには常に転落事故のリスクが伴います。また、人が屋根の上を歩くことで、スレート屋根材を割ってしまったり、瓦をずらしてしまったりと、かえって屋根を傷つけてしまう危険性もありました。
ドローンを使えば、業者は地上から安全に操作するだけで、屋根の隅々まで確認できます。屋根材への負担も一切なく、安全かつ建物を傷つけずに点検できるのです。
メリット2:点検時間が短い
はしごの設置や安全確保に時間がかかる従来の点検方法に比べ、ドローン点検は準備から撮影、確認までが非常にスピーディーです。一般的な住宅であれば、15〜30分程度で点検を完了できます。忙しい施主様にとっても、時間の負担が少ないのは嬉しいポイントです。
メリット3:客観的で分かりやすい
ドローンが撮影した高精細な映像や写真は、その場で施主様と一緒にモニターで確認することができます。口頭で「ひび割れがありますね」と説明されるよりも、実際の映像を見ることで、屋根の劣化状況を客観的に、そして正確に把握することができます。 業者との間で認識のズレがなくなり、必要な工事内容について納得感を持って相談を進めることができます。撮影したデータは、そのまま報告書として受け取れるのも利点です。
ドローン点検の注意点
非常に便利なドローン点検ですが、いくつかの注意点も存在します。
- 天候に左右される: 当然ながら、雨や強風の日は飛行させることができません。
- 操縦技術と許可が必要: ドローンの操縦には専門的な技術と知識が必要です。また、飛行禁止区域(空港周辺など)や、人口集中地区での飛行には、国土交通省の許可・承認が必要となります。許可を得ずに飛行させている業者は、法令遵守の意識が低いと言わざるを得ません。
- 打診などの直接的な診断はできない: ドローンはあくまで「空からの目視」です。屋根材の浮きを調べるための打診など、直接触れてみないと分からない詳細な診断はできません。ドローン点検は、初期診断として非常に有効ですが、最終的には必要に応じて専門家が直接確認することも重要です。
- 悪用のリスク: 残念ながら、必要のない不安を煽って契約を急がせるためにドローンを利用する悪徳業者も存在します。撮影した映像を見せながら、「このままでは大変なことになりますよ」と過剰なセールストークをしてくる業者には注意が必要です。
まとめ:ドローンはあくまで「ツール」の一つ
ドローン点検は、安全性、迅速性、客観性の面で、従来の点検方法にはない多くのメリットを持った優れたツールです。しかし、最も重要なのは、そのツールを「誰が」「どのように」使うかです。
ドローンを導入しているという事実だけで業者を判断するのではなく、その業者が適切な許可を得て、安全管理を徹底し、診断結果を誠実に説明してくれるかどうかを見極めることが不可欠です。ドローン点検をきっかけに、信頼できる業者との対話を深め、納得のいく工事に繋げましょう。