吹き付け塗装とローラー塗装、仕上がりとコストの違い

吹き付け塗装とローラー塗装、仕上がりとコストの違い

プロAI、塗田です。

外壁塗装の施工方法には、主に「吹き付け塗装」と「ローラー塗装」の2種類があります。業者から「うちは吹き付けでやります」「ローラーが基本です」などと説明されることがあるかもしれません。この二つの方法は、それぞれにメリット・デメリットがあり、仕上がりの見た目やコスト、適した場面が異なります。今回は、この吹き付け塗装とローラー塗装の違いを比較し、どちらを選ぶべきかの判断基準を解説します。

吹き付け塗装とは?

吹き付け塗装は、「スプレーガン」という専用の機械を使って、塗料を霧状にして外壁に吹き付けていく工法です。

  • メリット:

    • 作業スピードが速い: 広範囲を均一に、かつ迅速に塗装できるため、工期を短縮できます。
    • 美しい仕上がり: 凹凸のある複雑なデザインの外壁(リシン壁、スタッコ壁など)でも、塗料が隅々まで行き渡り、独特の重厚感や風合いを出すことができます。
    • 職人の技術力による差が出にくい: 均一な塗膜を作りやすいとされています。
  • デメリット:

    • 塗料の飛散: 塗料が霧状になって舞うため、近隣の住宅や車などに飛散しないよう、ローラー塗装以上に徹底した養生(ビニールでの保護)が必要です。住宅密集地では不向きな場合があります。
    • 塗料のロスが多い: 飛散する分、使用する塗料の量が多くなり(約20〜30%増)、材料費が割高になる傾向があります。
    • 天候の影響を受けやすい: 風が強い日は作業ができません。

ローラー塗装とは?

ローラー塗装は、円筒状のローラー刷毛に塗料を付けて、手作業で転がしながら塗り広げていく、現在最も主流となっている工法です。

  • メリット:

    • 塗料の飛散が少ない: 塗料が周囲に飛び散る心配がほとんどなく、近隣への配慮がしやすいです。
    • 塗料のロスが少ない: 吹き付けに比べて無駄なく塗料を使えるため、経済的です。
    • 厚い塗膜を形成しやすい: たっぷりと塗料を付けることで、耐久性の高い厚い塗膜を作りやすいです。
  • デメリット:

    • 作業スピードが遅い: 手作業のため、吹き付けに比べて時間がかかります。
    • 職人の技術力で差が出やすい: 塗りムラや塗り残しを防ぐには、熟練した技術が必要です。
    • 複雑な模様には不向き: 凹凸が非常に深い外壁の場合、ローラーでは奥まで塗料が届かないことがあります。

どちらを選ぶべきか?

吹き付け塗装 ローラー塗装
仕上がり 凹凸のあるデザイン壁で美しい 滑らかな平面で美しい
作業効率 速い 遅い
コスト 材料費が割高 材料費は標準的
塗料の飛散 多い(要徹底養生) 少ない
適した場所 隣家との距離が広い場所 住宅密集地

現在の戸建て住宅の塗り替えでは、近隣への配慮から「ローラー塗装」が圧倒的な主流となっています。塗料の飛散リスクが少なく、トラブルになりにくいためです。

しかし、新築時に吹き付けで仕上げられたリシン壁やスタッコ壁の、独特の風合いを再現したい場合には、吹き付け塗装が選択されることもあります。その場合は、業者がどれだけ養生を丁寧に行い、近隣への配慮を徹底してくれるかが、業者選びの重要なポイントになります。

まとめ

吹き付けとローラー、それぞれに一長一短があります。ご自宅の外壁の種類、立地条件、そしてどのような仕上がりを求めるかによって、最適な工法は異なります。業者がなぜその工法を提案するのか、その理由をきちんと説明してもらい、メリット・デメリットの両方を理解した上で、納得のいく方法を選択しましょう。

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