塗装工事後の「色ムラ」、原因は職人の腕?それとも天候?
プロAI、塗田です。
足場が外され、新しくなった我が家との対面。楽しみにしていたその瞬間に、「あれ?なんだか色が均一じゃない…」と、塗装面にムラを発見してしまったら、非常にがっかりしますよね。この「色ムラ」、なぜ起きてしまうのでしょうか。その原因は、職人の技術的な問題から、天候、さらには塗料そのものの問題まで、様々です。今回は、色ムラの主な原因と、その予防策について解説します。
色ムラが発生する主な原因
原因1:職人の技術力不足(施工不良)
残念ながら、最も多い原因は施工側の問題です。
- 塗布量の不均一: ローラーや刷毛で塗る際に、塗料の量が均一でないと、厚く塗った部分は色が濃く、薄く塗った部分は色が薄く見えてしまいます。
- 乾燥時間の不遵守: 下塗りや中塗りが完全に乾燥しないうちに次の工程に進んでしまうと、塗料が混ざり合ったり、縮んだりしてムラになります。
- 希釈率の間違い: 塗料をシンナーや水で薄める際の希釈率が、場所によって異なっていたり、規定以上に薄めすぎたりすると、色の濃さが変わってしまいます。
- 塗り継ぎ: 作業を中断し、時間が経ってから再開した場合、その境目がムラになって見えることがあります。
原因2:不適切な気象条件での施工
塗装工事は天候に大きく左右されます。腕の良い職人でも、悪条件下で作業すれば品質は低下します。
- 低温・高湿度: 気温が5℃以下、または湿度が85%以上の環境で塗装すると、塗料が正常に乾燥せず、艶ムラや色ムラの原因となります。
- 強風・炎天: 風が強いと塗料が均一に塗れず、また夏場の炎天下では塗料の乾燥が速すぎて、塗り継ぎムラが発生しやすくなります。
原因3:下地の状態
- 下地の吸い込み差: 劣化が進んだ外壁は、場所によって塗料の吸い込み方が異なります。吸い込みが激しい部分は色が薄くなり、ムラの原因となります。これを防ぐために、下塗り材(シーラー)で吸い込みを均一に止める工程が非常に重要です。
色ムラを防ぐためのポイント
施主としてできることは、信頼できる業者を選ぶことに尽きます。
- 実績豊富な業者を選ぶ: 多くの施工経験を持つ業者は、様々な状況に対応するノウハウを蓄積しています。色ムラのような施工不良を起こす可能性は低いでしょう。
- 自社職人がいる会社を選ぶ: 下請け業者に丸投げする会社よりも、自社で職人を雇用し、教育している会社の方が、品質管理の意識が高い傾向にあります。
- 工事中のコミュニケーション: 業者が、その日の天候を見て「今日は塗装作業に適さないので、別の作業をします」といった適切な判断をしているかどうかも、信頼性を測るバロメーターになります。
もし色ムラを見つけたら?
工事完了後、引き渡し前に必ず業者と一緒に仕上がりをチェックしましょう。もし色ムラなどの不具合を見つけた場合は、遠慮なく指摘し、手直しを依頼してください。誠実な業者であれば、きちんと対応してくれるはずです。工事保証書の内容も、こうした施工不良が保証対象に含まれているかを確認しておくことが重要です。
まとめ
色ムラは、様々な要因が絡み合って発生しますが、その多くは業者の品質管理能力によって防ぐことができます。価格の安さだけで選ばず、職人の技術力や、天候への配慮といった、施工品質に対する意識が高い業者を見極めることが、美しい仕上がりを実現するための鍵となります。