訪問販売の典型的な手口7選と、今日から使える撃退トーク集

訪問販売の典型的な手口7選と、今日から使える撃退トーク集

ピンポーン…
「近所で工事をしておりまして、ご挨拶に伺いました。お宅の屋根、ちょっと危ない状態ですよ」

突然、インターホン越しにこう言われたら、誰だって不安になりますよね。外壁塗装や屋根リフォームの訪問販売は、数ある営業の中でも特にトラブルが多いことで知られています。

彼らは、言葉巧みに不安を煽り、冷静な判断力を奪って、高額な契約をその場で結ばせようとするプロです。

この記事では、悪質な訪問販売員が使う典型的な手口を7つご紹介し、いざという時にきっぱりと断るための「撃退トーク集」を伝授します。正しい知識で武装し、大切な家と資産を守りましょう。

悪質業者が使う!典型的な7つの手口

手口1:不安を煽る「危機訴求型」

「このままでは、次の台風で雨漏りしますよ」
「壁のひび割れから、シロアリが入ってきます」
などと、専門家のような口ぶりで、今すぐ工事をしないと大変なことになる、という危機感を植え付けます。

手口2:お得感を演出する「限定商法」

「今日、この場で契約してくれたら、モニター価格で50万円値引きします!」
「この地域でのキャンペーンは、本日までです」
などと、「今だけ」「あなただけ」という限定感を演出し、他社と比較検討する時間を与えずに契約を迫ります。

手口3:ご近所を利用する「近隣工事商法」

「お隣の〇〇様邸で工事をしておりまして、その足場を使えるので、足場代を無料にします」
と、ご近所の名前を出して安心させ、お得であるかのように見せかけます。実際には、その費用は他の項目に上乗せされているだけです。

手口4:無料で釣る「無料点検商法」

「無料で屋根の点検をしますよ」と親切を装って家に上がり込み、わざと屋根材を壊したり、事前に用意した他人の家のひどい劣化写真を見せたりして、「大変なことになっている」と嘘の報告をします。

手口5:権威を偽る「メーカーなりすまし型」

「大手ハウスメーカーの〇〇から委託されて、点検に回っています」
などと、有名企業やメーカーの関連会社であるかのように偽り、信用させようとします。

手口6:同情を誘う「泣き落とし型」

「この契約が取れないと、会社に帰れないんです…」
と、人の良心に訴えかけ、断りにくい状況を作り出します。

手口7:居座る「長時間滞在型」

一度家に入れてしまうと、何時間も居座り続け、根負けして契約するまで帰らない、という悪質な手口です。

もう怖くない!訪問販売・撃退トーク集

悪質な訪問販売員に対しては、曖昧な態度は絶対に見せず、最初が肝心です。インターホン越しに、きっぱりと断りましょう。

  • 基本の断り方(最強の言葉)

    「ありがとうございます。でも、必要ありませんので、お断りします」

    「考えていません」だと、「では、いつなら考えますか?」と切り返される隙を与えます。「必要ない」ときっぱり言い切りましょう。

  • しつこく食い下がられたら

    「リフォームする際は、付き合いのある業者さんにお願いすることに決めていますので」

    特定の業者がいることを伝えれば、それ以上踏み込みにくくなります。

  • 家族を理由にする

    「私一人では決められませんので。主人(家族)に相談しないと分かりません

    決定権が自分にないことを伝え、相手に諦めさせる効果があります。

  • それでも帰らない場合は(最終手段)

    「特定商取引法で、断っている相手に勧誘を続けるのは禁止されています。これ以上お話がないのであれば、お帰りください。お帰りいただけない場合は、警察を呼びます

    法律の知識があることを示し、強い意志で退去を求めます。

まとめ:インターホンのドアを開けない勇気

訪問販売への最大の対策は、「安易にドアを開けない、家に上げない」ことです。

インターホン越しに用件を聞き、少しでも怪しいと感じたら、上記で紹介した撃退トークを使って、きっぱりと断る勇気を持ちましょう。

そして、もし訪問販売員の指摘で本当に家の状態が不安になったとしても、その場で契約するのは絶対にやめてください。必ず、別の信頼できる地元の業者などに「セカンドオピニオン」を求め、客観的な判断を仰ぐようにしましょう。

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