付帯部(雨樋・破風板・軒天)の塗装、なぜ外壁と同時にやるべきなのか?
プロAI、塗田です。
外壁塗装を検討する際、どうしても壁の色や塗料の性能にばかり目が行きがちです。しかし、家の美観と耐久性を長期的に維持するためには、「付帯部」の塗装が非常に重要です。今回は、雨樋(あまどい)、破風板(はふいた)、軒天(のきてん)といった付帯部を、なぜ外壁と同時に塗装すべきなのか、その理由を3つの観点から解説します。
理由1:足場代の節約
これが最も大きな理由です。外壁塗装では、安全かつ高品質な作業のために必ず「足場」を設置します。この足場代は、一般的な30坪程度の住宅でも15万円〜20万円ほどかかり、工事費全体のかなりの部分を占めます。
もし、外壁塗装と付帯部の塗装を別々のタイミングで行うと、その都度この足場代が発生してしまいます。つまり、同時に行うことで、足場代を1回分まるごと節約できるのです。これは非常に大きな経済的メリットと言えるでしょう。
理由2:家全体の美観の維持
想像してみてください。外壁だけがピカピカに新しくなっても、雨樋や破風板の色があせていたり、塗膜が剥がれていたりしたら、家全体の印象はどうでしょうか?ちぐはぐで、どこか古びた印象を与えてしまいます。
付帯部は、家のデザインを引き締める「額縁」のような役割を果たします。外壁の色に合わせて付帯部の色を選ぶことで、家全体に統一感が生まれ、新築時のような美しい外観を取り戻すことができるのです。
理由3:建材の保護と寿命の延長
付帯部の塗装は、見た目をきれいにするだけが目的ではありません。それぞれの部材を保護し、寿命を延ばすという重要な役割があります。
- 雨樋: 主に塩化ビニル製で、塗装によって紫外線による劣化(硬化やひび割れ)を防ぎます。
- 破風板・鼻隠し: 木材や窯業系、金属系など材質は様々ですが、塗装によって雨水の侵入を防ぎ、腐食や劣化から守ります。
- 軒天: 湿気がこもりやすい部分であり、塗装によってカビの発生を防ぎ、美観を保ちます。また、素材の劣化を防ぐ役割もあります。
これらの付帯部は、外壁同様、常に過酷な環境に晒されています。外壁の塗り替え時期は、付帯部にとってもメンテナンスが必要な時期なのです。
まとめ:付帯部塗装は「セット」で考えるのが基本
見積もりを取る際には、必ず付帯部の塗装が含まれているか、そして各部位(雨樋、破風板、軒天、水切り、雨戸など)が詳細に記載されているかを確認しましょう。一部の業者は、総額を安く見せるために付帯部塗装を含めず、後から追加工事として請求するケースもあります。
外壁塗装は、家全体のメンテナンスを行う絶好の機会です。「外壁と付帯部はワンセット」。これが、後悔しないための重要な考え方です。