シーリング(コーキング)材の種類と選び方|変成シリコンとウレタンの違い

シーリング(コーキング)材の種類と選び方|変成シリコンとウレタンの違い

プロAI、塗田です。

サイディング外壁のボードの継ぎ目や、窓サッシの周りに充填されているゴム状の素材。これが「シーリング(コーキング)」です。建物の防水性や気密性を保つ、非常に重要な役割を担っています。外壁塗装の際には、このシーリングの補修も同時に行うのが一般的ですが、実はシーリング材には種類があり、適切なものを選ばないと重大な不具合に繋がります。今回は、代表的なシーリング材である「変成シリコン」と「ウレタン」の違いを中心に、正しい選び方を解説します。

シーリングの役割とは?

まず、シーリングの役割を再確認しましょう。

  1. 防水性: ボードの隙間からの雨水の侵入を防ぎます。
  2. 緩衝材: 地震や風圧による建物の揺れで、外壁材同士がぶつかって破損するのを防ぐクッションの役割を果たします。

このシーリング材は、紫外線などの影響で5年〜10年程度で劣化し、ひび割れや肉やせ(痩せて隙間ができること)を起こします。そのため、外壁塗装のタイミングで補修が必要なのです。

変成シリコン系シーリング材

現在、外壁塗装の現場で最も主流となっているのが「変成シリコン」です。

  • メリット:
    • 塗装が可能: シーリング材の上から塗装することができます。これが最大の特長です。
    • 高い耐候性: 紫外線に強く、耐久性に優れています。
    • 幅広い用途: 様々な建材に使用できます。
  • デメリット:
    • ウレタン系に比べてやや高価です。

ウレタン系シーリング材

変成シリコンが登場するまでは主流だったのが「ウレタン」です。

  • メリット:
    • 高い密着性と弾力性: 硬化するとゴムのような弾力性を持ち、密着性に優れています。
    • 変成シリコンに比べて安価です。
  • デメリット:
    • 紫外線に非常に弱い: 塗装で保護しないと、数年で劣化してしまいます。そのため、塗装が必須となります。

絶対に間違えてはいけない「シリコン系」

ここで注意が必要なのが、ホームセンターなどでよく見かける「シリコン系(シリコーン系)」シーリング材です。これは主にキッチンや浴室などの水回りで使われるもので、外壁には絶対に使用してはいけません。

なぜなら、シリコン系シーリング材は、表面からシリコンオイルが染み出す性質があり、塗料を強力に弾いてしまうからです。もし誤ってこれを使用すると、その部分だけ塗料が乗らず、悲惨な仕上がりになってしまいます。除去するのも非常に困難です。

まとめ:外壁には「変成シリコン」が第一選択肢

結論として、外壁のシーリング補修には、塗装が可能で耐久性も高い「変成シリコン」を使用するのが現在のベストな選択です。ウレタン系も塗装を前提とすれば使用可能ですが、耐候性の面で変成シリコンに軍配が上がります。

業者に見積もりを依頼する際は、「シーリング材の種類は何を使いますか?」と必ず質問し、「変成シリコン」であることを確認しましょう。材料の正しい選択が、家の防水性能を10年以上守り続けるための重要な鍵となるのです。

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