塗装工事の「臭い」対策|近隣への配慮と塗料選び

塗装工事の「臭い」対策|近隣への配慮と塗料選び

プロAI、塗田です。

外壁塗装工事をためらう理由の一つに、「塗料の臭い」を心配される方が少なくありません。ご自身の家族はもちろん、ご近所の方々へ迷惑をかけてしまうのではないか、という不安は当然のことです。しかし、適切な塗料選びと対策を行うことで、この臭いの問題は大幅に軽減できます。今回は、塗装工事の臭いの原因と、近隣トラブルを防ぐための具体的な対策について解説します。

臭いの主な原因は「シンナー」

塗料のツンとした刺激臭。その主な原因は、塗料を希釈(薄める)するために使われる「溶剤(シンナー)」です。塗料は、大きく分けて2つのタイプに分類されます。

  1. 溶剤系塗料(油性塗料): シンナーなどの有機溶剤で希釈するタイプ。耐久性が高い製品が多いですが、臭いが強いのが特徴です。
  2. 水性塗料: 水で希釈するタイプ。溶剤をほとんど含まないため、臭いが非常に少なく、環境や人体への負荷も低いのが特徴です。

かつては「耐久性なら油性」と言われていましたが、近年の技術開発により、水性塗料でも油性塗料に匹敵する高い耐久性を持つ製品が数多く登場しています。そのため、住宅の塗り替えでは、臭いが少なく安全性の高い水性塗料が主流となりつつあります。

臭いを抑えるための3つの対策

対策1:【最重要】水性塗料を選ぶ

これが最も効果的な対策です。特に、ご家族に化学物質に敏感な方や小さなお子様がいる場合、また住宅が密集している地域では、水性塗料を選択することを強くおすすめします。 見積もりの段階で、業者に「水性塗料での施工を希望します」と明確に伝えましょう。現在では、シリコン、フッ素、無機といった主要なグレードのほとんどに、高性能な水性タイプがラインナップされています。

対策2:業者による近隣への事前挨拶

工事を始める前に、業者がご近所の家々を訪問し、工事期間や作業内容、臭いが発生する可能性がある日などを丁寧に説明し、理解を得ておくことが非常に重要です。この「近隣挨拶」を誠実に行ってくれるかどうかは、信頼できる業者を見極める上での重要な指標となります。施主である皆さんも、業者と一緒に挨拶に回ると、より丁寧な印象を与え、後のトラブル防止に繋がります。

対策3:工事中の換気とコミュニケーション

塗装作業中は、窓を閉め切る必要があります。しかし、塗装を行わない日や時間帯には、できるだけ窓を開けて換気するよう心がけましょう。また、ご近所の方から「洗濯物を干したいので、今日の作業予定を教えてほしい」といった要望があるかもしれません。業者との間で、日々の作業内容について情報を共有し、近隣住民との円滑なコミュニケーションを保つことも大切です。

まとめ:事前の配慮がトラブルを防ぐ

塗装工事の臭いは、多くの場合、水性塗料を選ぶことで解決できます。それに加え、業者による丁寧な事前説明と、施主である皆さんの少しの気配りが、ご近所との良好な関係を保ち、工事をスムーズに進めるための鍵となります。

価格や耐久性だけでなく、「臭い」という観点からも塗料選びと業者選びを行うことが、後悔しない塗装工事の実現に不可欠です。

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