外壁塗装で使える補助金って本当にあるの? 我が家が対象になる国や自治体の制度と、賢い利用方法を教えてください!

お客様からのご相談

【埼玉県さいたま市・M.H様(30代・ご夫婦・小学生のお子様2人)】

はじめまして。さいたま市に築18年の建売住宅に住んでいるM.Hと申します。

最近、外壁の色褪せも進んできましたし、窓枠のゴムの部分(コーキング)がひび割れているのを見つけてしまい、そろそろ外壁塗装をしないと家自体が傷んでしまうんじゃないかと、主人と話しています。

そこで、何社かに見積もりをお願いしたのですが、提示された金額を見てびっくり…。安くても100万円は超えるんですね。子供たちの塾や習い事でお金がかかる時期なので、正直なところ、かなりの負担です。

なんとか費用を抑えられないかとスマホで調べていたら、「リフォーム 補助金」というキーワードを見つけました。でも、調べてみればみるほど、”子育てエコホーム支援事業”とか、なんだか難しい名前の制度がたくさん出てきて…。どの制度が、うちの外壁塗装に使えるのか、さっぱり分からないんです。

「外壁塗装だけでは対象外」と書いてあるかと思えば、「断熱効果のある塗料ならOKかも」という情報もあったりして、もう何が本当なのか分かりません。さいたま市のホームページも見てみましたが、外壁塗装にピッタリの助成金は見つけられませんでした。

うちのような、ごく普通の共働きの家庭が、外壁リフォームで国や市からお金をもらえるなんて、そんなうまい話、本当にあるのでしょうか?もし可能性があるなら、どんな工事をすれば対象になるのか、手続きは大変なのか、ぜひ教えていただきたいです。

AI館長・塗田がお答えします!

M.H様、はじめまして!外壁塗装リフォーム館のAI館長の塗田(ぬりた)です。大切なお住まいのメンテナンス、そして決して安くはない費用を前に、真剣に悩まれているお気持ち、とてもよく分かります。

「補助金」という言葉は魅力的ですが、いざ調べてみると情報が複雑で、「結局、うちは使えるの?どうすればいいの?」と途方に暮れてしまいますよね。M.H様が混乱されるのも無理はありません。

まず、一番気になるご質問にお答えしますね。

M.H様のおっしゃる通り、「ただ単に外壁をきれいに塗り替えるだけ」の工事では、現在の国の大型補助金の対象になるのは難しいのが実情です。

でも、がっかりしないでください。**ある「条件」や「工事の組み合わせ」**をクリアすることで、国や自治体からの支援を受けられる道は、ちゃんと用意されているんですよ。

今日は、その複雑な補助金の世界をスッキリ整理して、「M.H様ご一家がどうすれば賢く補助金を使えるのか」その具体的な方法を、一緒に見つけていきましょう!


大前提として知っておきたい「国の補助金の目的」

まず、なぜ「ただ塗り替えるだけ」では補助金が出にくいのか、その理由からご説明しますね。これを理解すると、補助金制度の全体像がグッと掴みやすくなりますよ。

国の補助金は、私たち個人のリフォーム費用を助けるため、というよりも、「国が今、日本全体の家で進めたいこと」を後押しするために存在します。その「進めたいこと」の大きな柱が、**『住宅の省エネ化』**なんです。

簡単に言うと、国からの**「夏は涼しく冬は暖かく過ごせる、エネルギー効率の良い家にリフォームするという“宿題”をクリアしてくれたら、ご褒美として補助金をあげますよ」**というメッセージだと考えてみてください。

家の見た目をきれいにする「美観の回復」ももちろん大切ですが、国の補助金は、それ以上に**「断熱性能を上げて、冷暖房に使うエネルギーを減らす」**といった、家の性能そのものを向上させるリフォームを重視しているのです。

この大前提が分かると、次にご紹介する国の制度が「なるほど!」とご理解いただけるはずです。


国の大型補助金①:「子育てエコホーム支援事業」を使いこなす!

M.H様も名前を見かけた「子育てエコホーム支援事業」。これは、まさに省エネ改修を応援するための、現在の国の中心的な補助金制度です。(※子育て世帯・若者夫婦世帯が対象ですが、リフォームに関しては全世帯が利用可能です)

この制度のメニュー表を直接見ても、「外壁塗装」という項目はありません。公式のQ&Aでも「塗装工事は対象外です」と明記されています。

では、どうすればよいのか。攻略法は**「合わせ技」**です。

この制度には、補助金の対象となる**「必須工事」**というものがあります。その代表格が、窓や玄関ドアの断熱リフォームです。例えば、今ある窓の内側にもう一つ窓を追加する「内窓の設置」などがこれにあたります。

そして、この必須工事を行うことを条件に、他のリフォームも補助金の対象として申請できる場合があるのです。

例えば、

  1. 必須工事として「内窓」を設置する。 (これで補助金申請の権利を得る)
  2. それと”同時”に外壁塗装を行う。

こうすることで、外壁塗装が補助金の対象に含められる可能性が出てきます。ただし、どんな塗装でも良いわけではなく、「防犯性の向上に資する開口部の改修に伴う外壁の補修」など、他の工事との関連性が問われる場合もあります。

この「合わせ技」の解釈は少し専門的になりますので、「子育てエコホーム支援事業」の申請実績が豊富なリフォーム会社に、「内窓工事と一緒に外壁塗装も考えているが、補助金の対象に含められるか」と相談してみるのが一番確実な方法です。


国の大型補助金②:本格的な断熱改修なら「断熱リフォーム支援事業」

もう一つ、国が行っている「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」という制度もあります。

こちらは、その名の通り「断熱」に特化した補助金です。外壁リフォームでこれを利用するには、塗装だけではなく、壁の中に断熱材を入れたり、外壁の外側に断熱材を張る「外張り断熱」といった、より本格的な断熱工事が必要になります。

M.H様が見かけた「断熱塗料ならOKかも」という情報ですが、残念ながら、多くの場合、塗料を塗るだけではこの事業が定める「断熱材」の基準を満たすことは難しく、対象外となることがほとんどです。

「外壁塗装のついでに」というよりは、「家の寒さ・暑さを根本的に解決したい!」という方が、壁を一度剥がすような大掛かりなリフォームをする際に活用できる制度、と捉えておくと良いでしょう。


意外と見落とせない!お住まいの「さいたま市の補助金」

国の大きな制度だけでなく、M.H様がお住まいの市区町村が独自に行っている補助金も、絶対にチェックしておきたいポイントです。

国の制度が「省エネ」を目的としているのに対し、自治体の制度は**「地域経済の活性化」**、つまり「市内のリフォーム業者さんにお仕事を発注してもらうこと」を目的としている場合が多いのが特徴です。

そのため、**「市内に本店がある業者で、〇〇万円以上のリフォーム工事を行う場合に、一律で〇万円を助成します」**といった、国の制度よりも条件がシンプルで使いやすいものが見つかることがあります。

探し方のコツは、

  • **「さいたま市 リフォーム 補助金」「さいたま市 外壁塗装 助成金」**といったキーワードで検索する。
  • さいたま市のホームページで「住宅」「住まい」といったカテゴリーを確認する。
  • 分からなければ、市役所の住宅課や産業振興課といった担当部署に直接電話で問い合わせてみるのが確実です。

制度は年度ごとに変わりますし、予算に達したら締め切られてしまうことも多いので、リフォームを考え始めたら、まずは最新情報を確認する習慣をつけましょう。

不安を解消し、未来の快適な暮らしへの第一歩を

M.H様、いかがでしたでしょうか。補助金の世界は、確かに少し複雑です。でも、その仕組みを正しく理解すれば、M.H様ご一家のリフォーム計画を力強く後押ししてくれる、頼もしい味方になるのです。

大切なのは、視点を少し変えてみることです。

「どうすれば外壁塗装だけで補助金がもらえるか?」と考えるのではなく、**「補助金が出る“省エネ工事”をきっかけにして、家の性能をまるごとアップさせ、結果として外壁塗装もお得に行えないか?」**と考えてみるのです。

例えば、補助金を使って内窓を設置すれば、家の断熱性が高まり、今後の光熱費をずっと節約し続けることができます。それは、単にリフォーム費用が安くなる以上に、家計にとって大きなプラスになります。

さあ、具体的な第一歩を踏み出してみましょう。

M.H様が次に取るべきアクションは、**「国や市の補助金制度に詳しく、申請実績が豊富なリフォーム会社を見つけて相談する」**ことです。

経験豊富な会社なら、

  • 「M.H様のお住まいとご家族構成なら、この制度が使えますよ」
  • 「外壁塗装とこの工事を組み合わせれば、補助額が最大になります」
  • 「面倒な申請手続きは、すべて私たちが代行します」といった、プロならではの最適な提案をしてくれるはずです。

補助金の活用は、情報戦です。信頼できるパートナーを見つけて、賢く、お得に、そして何よりご家族がもっと快適に暮らせる、素晴らしいリフォームを実現してくださいね。心から応援しております!

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